【転職の常識】ヘッドハンティングって何?転職エージェントとの違いは?
転職を考えている方なら、「ヘッドハンティング」という言葉は良く聞くのではないでしょうか。
ビズリーチなんかに登録してても「ヘッドハンター」を名乗る方から連絡が来ることが多いと思います。ただ、そのヘッドハンターは蓋を開けてみると、普通の転職エージェントだったということが結構あります。というかほとんどです。「なんちゃってヘッドハンター」です。
ということで、今回は「ヘッドハンター」という言葉に惑わされないように、
転職エージェントとヘッドハンターファームの違いについて書きます。
■なんちゃってヘッドハンターの正体
まず冒頭で触れたなんちゃってヘッドハンターについて説明します。
そもそも転職エージェントの転職支援には2種類あります。
・登録型
・サーチ型
登録型は、「転職したい」という人がサイトに登録して、その人の経歴や志向からどういう職場に行けるかと考えるアプローチ。
一方、サーチ型はクライアント企業から「こんな感じの人が欲しい」(JAVAができるとか・・・)というのを聞いていて、その条件から逆算してスカウトしているパターンです。
このサーチ型というのがヘッドハンティングと似ているので混同しやすいです。
■ヘッドハンティングの違うところ
①ほしい人材の条件がすごい細かいことが多い
ヘッドハンティングでは、欲しい人の条件をこと細かに決めてから人材を探すケースが多いです。「ブラジル滞在経験があって、エネルギー業界と財務諸表に明るく、新規開拓営業ができる人」を探してくれ、みたいな感じです。もしくは「競合のA社の花形営業を引き抜いてくれ」、という名指しオファーもあります。
なのでポテンシャル採用みたいなのはありえません。
②だから報酬体系が違う
転職エージェントは企業へ転職が決まったときに入社する人の年収から3割などの報酬を後からもらうのが一般的ですが、ヘッドハンティングは基本前払いです。
欲しい人材がいて、それに合う人を苦労してリサーチして口説くまでやるので、
当然資金も労力もかかりますので、そのコストに見合った報酬体系です。1000万とか予算としてもらったりするみたいです。
③転職したい人には声掛けない
ヘッドハンターが欲しい人は
・エグゼクティブ(管理職)やトッププレイヤー
・今めちゃくちゃ会社で活躍している人
・すぐ来てくれる人
です。
クライアント企業のビジネスを一変させてくれるだけの人を採用するのが基本なので、
すごく優秀で、かつ今のビジネスにすぐ必要な人になります。
そういう活躍している人って、転職サイトに登録してないことも多い。
だからあの手この手で探します。コネクションも使うし、かたっぱしから会社に電話して
話聞いてもらう人を探すところから始めることもあるみたいです。
とまあ、こんな感じです。
なので、もし本物のヘッドハンターから声がかかったら、
「A社に来て、こういうことしてほしい」のような具体的要求や、口説きがありますので
その時は、「俺もここまで成長したのか…」と感慨に浸ってください。
ちなみに、ヘッドハンティングができたのは1929年前後の世界恐慌時代らしい。
不況になると、ヘッドハンティングは活発になるようです。
そんな感じで、ヘッドハンティングについてまとめました。
自分が転職活動しているとき、マーケットからどういう形で見られているのか、
の一つの指標になるかと思います。
せめて、サーチ型の対象になるサラリーマンではいたいですよね…。
<参考書籍>
ここらへんまとまってました。
・プロ・ヘッドハンターが教えるデキる人の引き抜き方―ビジネス超魔術 人材編 (アスカビジネス)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4756910890/ref=ppx_yo_dt_b_search_asin_title?ie=UTF8&psc=1
・ヘッドハンティング・バイブル
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4766783565/ref=ppx_yo_dt_b_search_asin_title?ie=UTF8&psc=1
おしまい。