三十路からのキャリア飛躍

キャリアアドバイザーです。自らの成功を夢見てもがいています。

【転職エージェント】いい面談を創る「U理論」

転職する際に、転職エージェントを使う人は多いと思います。

 

私は転職エージェントで働いている中で実際に転職希望者の方と毎日のように

お話しています。

その経験のなかで「これはいい面談だったな」「いまいちな面談だったな」と

日々感じ過ごしています。

いい面談とは、転職希望者の方がキャリアについて視界が開けて、どう行動すればいいかわかって、スッキリするような面談だと思ってます。

 

そのいい面談はどうすればできるのか、少し特徴を挙げたいと思います。

 

■いい面談では、転職の目的がはっきりして、そのためになにをすべきかが整理される。

すべてはこれかと思ってます。

転職の目的がはっきりしていること、これがないとなんにも始まりません。

 

目的とは何か、転職して果たされれば満足するもの。より大きな目的(人生の目標)につながるもの。

「年収を上げたい」「将来社長になりたい」「大企業に行きたい」

そういったものがものでもいいです。でもなんのために年収を上げたいのかは

しっかりと考えないといけないですけどね。

 

そもそもこの「~したい」がない状態で、面談に来る方が多い印象です。

30歳手前なので…、みんな転職しているので…、もっといいポジションはないかと思って…

「ここではないどこかに行きたい」って感じです。

私もそうでしたので、偉そうなことは言えないのですが…。

 

目的がないと逆算してどうすればいいかを話せないので、アドバイスする側も難しいですし、一般的なエージェントでは、そこまで相手に突っ込んで話すことはせずに、

経歴にマッチする求人を見せて終わります。

それで、なんとなく、ウィンドウショッピングした感じ終わります。

 

「あんまイメージつかないし、とりあえずは現職残るか~」って考えたりして。

これは微妙な面談です。

 

■目的ってどうすれば見つかるんだろ

 

目的がまだ言語化できてない人には極力、ゼロベースからやりたいことやなりたい像を

一緒に考えようとします。

でも出てこない、もしくはありきたりな嘘っぽい「~したい」が出てくることが多いです。

「年収1000万めざしたい」「ワークライフバランスをよくしたい」

こういった希望は一般的で言うのも簡単で、インスタントフードみたいなもんです。

もちろん本気で言っている人もいますが、本気じゃない人は「なぜ?」と聞くと

答えに窮します。

 

これには理由があって、転職希望者の方が「べき論」にとらわれているからだと思います。

「自分は英語がしゃべれないのでドメスティックに働くべき(本当はグローバルに働きたいけど)」「とりあえず営業の経験を積むべき(本当は企画職につきたいけど)」

ってな感じで「本当は~」ってのが聞こえてきます。

 

それを聞きたいんです。エージェントは。

 

■でもマーケットを見るのも大事

 

でも、「そんなこといったらムリって言われるのがオチじゃんか」と思いますよね。

市場は冷酷ですからね。未経験からいきなり、企業の経営戦略やらせてくれないのに、

経営戦略やりたいなんていってもアホらしく思うのは無理ありません。

 

でも、そのわがままは一回必要!

一回、マーケットを無視して、自分のやりたいことに向き合わないと

結局満足いかない転職になる。

あれもほしい、これもほしい、という自分のやりたいことを全部出し切りましょう。

 

そして、はじめて、そのときはじめて

「じゃあそれをこの環境から達成するにはどうすればいいか?」

ということが考えられます。

その目的はエージェントに相談したところ、10年はかかりそうだ、でも

次のステップは見えたなあという結果になっても意味はあるじゃないですか。

 

そういう面談がいい面談だと思います。

本当はそのワガママの部分は自分でやっていくのが効率的なんですけど、

それに付き合ってくれるエージェントはいいエージェントだと思います。

 

ちなみにこれを勝手に私は「自己とマーケットをつなぐU理論」と呼んでます。

あの学習モデルのU理論をもじってます。

 

皆様もご参考ください。

 

終わり。

 

<自己とマーケットをつなぐU理論>