【原体験】アドラー心理学を参考にして原体験について考える①
「原体験」・・・転職面接やキャリアに成功した人がインタビューで聞かれたりするもの。その人が今取り組んでいることに対して、そこ行動に駆り立てることになった経験のこと。
原体験を知りたい、と思う時期がありました。
自分がやりたいことがあって、なぜそれをやりたいのか知りたかった。
もっと言うと、やりたいことがわからなくて過去にそのヒントを求めていた時期。
それでも原体験なんて誰も教えてくれない!
そりゃそうだ、自分の記憶だもの。
しかも厄介なことに、人の記憶はあいまいで思い出したいことしか思い出せない。
でもそれがヒントになる。思い出すこと、幼少期から注目していたこと、価値を置いていたこと。つまり記憶をたどることで自分の価値観を明らかにし、未来に成し遂げたいことのヒントを得られるのでは、、、?
そんなこんなで紐解いた「Earlly Recollections」という洋書。
主にアドラーとフロイトによる原体験への研究が記載されている。
あまりにも長いので、少しづつ研究していくが今日はヒントになりそうなアドラーの
考えを整理しとく。
まずアドラー心理学の前提として
・人は目的的な生き方をしている(なにかを成し遂げたいといつも考えている)
・人は優位にたちたい、重要なものになりたいという強い欲求がある
ということがある。
そこから導き出されるアドラーの理論は
「 早期回想は人生の今後の発展を象徴してる 」
という考えだ。
早期回想とは、幼少期の記憶についてである。
人は幼少期、ずっと昔の記憶、3歳とかそこらへんの
を思い出すときに、全部は思い出せないから、自分の価値観や考えによって
曲解しつつも思い出しがちです。
そして、その曲解にも「目的」があるのです。
「自分はこういう人間になりたいから、昔は○○ということをしたと思いだしたい」
とこうなるわけです。
昔絵ばかり描いていたことばかり思い出す人は「クリエイティブ」への希求かもしれないし、
人を笑わせていたことばかり思い出す人は「ユーモア」を大事にしていて、社会にユーモアをもたらしたいと考えているかもしれない。
ただ、これを読み解くのが大変で、
・思い出せる限り昔の記憶を思い出し描写してください
というところから、フラットにそのときの情景を聞き出してあげないといけない。
そして、そこから感じるその人の無意識的な人柄、価値観をさぐりあてていけなくてはいけません。
これには熟練した技が必要で、フロイトやユングが夢診断や言い間違いから、その人の無意識的な考えを探り当てたのと同じようなやり方です。
どうすればうまくできるのか、これからもっと研究したいです。
おわり。