アナログってなんだろうと考えてみる。シブヤインテリジェンスライブ
アナログの未来
※まとまりないです。すみませんと、最初に言い訳しとく。
参加した目的
最近デジタルという言葉が気になっていたけど、まず「デジタルって何?」という素朴な疑問を解決したいということから逆の概念であるアナログとデジタルの関係性から、本質を探ろうと思いました。あと、民俗学の新谷教授に会ってみたかった。
概要
無料のセミナーなので、つまるところ企業の宣伝です。
Wamazing代表 加藤氏・・・美人社長さんや
白馬観光開発代表 和田氏・・・コンサル出身で頭も良くて山男ォっていう図体
國學院教授 新谷先生・・・かわいいおじいちゃま。「博士然」としててステキ
- Wamazingすごすぎ
このアプリは訪日外国人向けに旅行の情報とかを発信する情報サイトであるが、その仕掛けがすごい。アプリをダウンロードすると、無料でSIMカードがもらえて(成田空港で受け取る)旅行中ネットが使えるようになる、という太っ腹なアプリ。
旅行者はネットが使える。旅が楽になる。
会社側は、観光の情報を発信できる、GPSで行動データを取得できる。「会社事務所に来てインタビューさせてくれれば5000円払います」みたいなアナログでニーズ把握するということもやっている。
ここでの、デジタル(アプリ)の役割はアナログ体験である旅行をもっと豊かにプロデュースしたり、そのきっかけを使うという「レバレッジ」としての役割。
- 白馬観光の和田社長は元ベイン&キャピタル出身の人がやってる。
和田社長は、農林水産省→ベインでパートナーまでなってから、日本スキー場開発に入社という経歴の持ち主。ロジカルとかデジタルなどを扱うコンサル時代に、
「白馬の圧倒的な大自然」に触れて、ほれ込んでしまったとのこと。
この方のプレゼンは白馬観光の取り組み(コロナやスタバと協働したり、結構おもしろい)についてなので、アナログだとかデジタルだとか概念に触れることはなかった。
ただ一点だけ、感じたのは、ヒトを感動させ動かすのはアナログとしての「本物に触れる体験」だけなのだということ。和田氏が白馬に惚れたように。たぶんVRで感動しただけじゃ、白馬に家は買わない。
彼の話で出たのは、「デジタルは包装紙である」ということ。
雪、もしくは山での体験は昔からあって、それを欲求するニーズは変わらない。それをどう伝えるか、どう魅せるか、の手段がデジタル(広告や映像)である。
つまりデジタルは手段。
ちなみに彼は直感で事業案を考えるらしい。そして直感の逆にあるロジカルはあくまで直感を実現するための手段でしかないということも、デジタルとの共通性を感じた。
- ここで新谷先生登場。
デジタルは道具論に至って、新谷先生のTransition(変遷)理論が登場。(理論名は勝手につけました)
人々の欲求は縄文時代から変わらず、それを実現するための道具が変遷しているだけだとのこと。
お金=デジタルの最たるもの、とのこと。
お金の起原を考えると、貝殻がでてきます。死の国への通行料として貝を持たせたようです。
そこから貨幣は貝→トラの皮→…→金→紙(今)などと
その素材を変遷させてきたわけですが、本質の「兌換機能」はずっと変わらずあった。
つまるところ、デジタルの本質は「仮想された手段」であるといえるのではないか。
『サピエンス全史』でも人類は仮想する生き物である。というようなことを言ってたな。
【まとめる】
アナログ
・本物の体験
・リアル
・人間味
デジタル
・仮想
・手段
そして、人はデジタルとアナログを行ったり来たりしている。
デジタルにしかできないこと、アナログしか持ってない価値がありそれらを融合させている。
デジタル→アナログ
・Wamazingの例
デジタルを「撒き餌」にアナログというリアルな体験世界に誘致する。白馬観光も同じ本物の自然にきてもらうためのデジタル世界でのPR活動
アナログ→デジタル
・テンセントの話が加藤氏の中であったけど、テンセント社が巨額でモバイク買収したのはなぜ。だってこれはペイしないもの(初乗り14円とからしい)でもリアルな世界でテンセントに接点を持ってもらうために、赤字でも必要であると運営している。モバイク利用のためにみんなID登録とかするからね。アナログ→デジタルへの流入。
・和田氏は本物の自然に触れたからこそ、行動することができた。事業案も直感で考え、そのあとロジカルでどう実現できるか考える。
最後に
ツラツラまとまりなく書いたけど、デジタルが進化すればするほご人はアナログにもより強く惹かれていくものだと思う。旅行なんて大変なこと人はなんでするんだろう。
って思うけど、それはやっぱり「本物の体験」とか「自分を動かす原体験」みたいなものを探しているのかもしれない。
オープントークで話していたけど、今どきラインで葬式の香典を送る人がいて、顰蹙を買ってるらしい。デジタルが進めば便利にできることも増えるけど、その分「人間味ってなんだっけ?」て考える機会は増える。そんな風に感じたセミナーでした。
おわり